卍ブロ

卍師範こと笹谷敏明の日記です

大人から柔道を始める人はどの技から学ぶべきか

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さてさて、昨夜というか今朝

“大人(高校生以上)から柔道を始めた人に、どの技を教えるか”

って、誰かと議論してる夢を見ました

なんて、脂っこい夢を見てるんでしょう(笑)

 

僕自身が何から教えるってのは置いといて

立って投げる背負投とか足払系の足技なんかは

ゴールデンエイジかその前の時期に覚えないと

試合や乱取で使えないと僕は考えてます

逆に言うとその時期を過ぎてから柔道を始めた人は

それらの技を乱取で使えるレベルになるには相当な苦労を要すると考えます

 

ゴールデンエイジってのは7歳から9歳くらいまでの脳が柔らかい時期で

スキャモンの発達曲線で神経系のアレがナニしてるから

フィギュアスケートとかサッカーはこの時期を逃して始めたら

一流のアスリートにはなれないって言われてますよね

てか、一流ってまではいかなくても

この時期の運動経験が生涯影響するのは間違いありません

 

僕自身はこのゴールデンエイジを過ぎた11歳から柔道を始めてます

運動神経がほぼ出来上がってからの時期だから

立って投げる背負や足払系の足技は覚えることはできなかったけど

運動経験に影響しない“引っ掛けて転がす系”の技を覚えるには問題ないし

筋骨の発達が著しい時期から始めた影響で肥満体型が劇的に変化しました

 

ざっくり言うと

運動神経の発達が著しい幼少期に身体の使い方や技を覚え

筋骨の発達が著しい第二次性徴期以降に競技力を鍛える

が、理想的って感じです

 

んじゃ、大人とまではいかなくても

ある程度以上の年齢で柔道を始めるのは手遅れなのかって話ですが

そうとも限らないのが柔道の面白いところで

立って投げる担ぎ技や足払系の足技は始める年齢を選びますけど

払腰とかケンケン内股なんかは力があればできる技ですし

大腰を軸にしてそれらを覚え

そこから連絡技として支釣込足や大内刈なんかを絡めて発展させていけば

それなりに乱取や試合楽しめると考えます

あと最近は、形競技の普及にIJFも力を入れ始めているので

形で柔道を嗜むのもよいと思います

意外と形も運動強度が高いですからね(*´∀`*)

 

初心者の高校生を試合でって考えたら

巴投や帯取返の捨身技、膝付きの担ぎ技を一通り指導して

ひたすら寝技で獲る訓練をしたら

今のルールでもある程度までは活躍が可能だと考えています

 

あと、距離感

これは大人から柔道を始めた人を指導してて一番難しく感じます

どの場所に位置取ると攻めることができるか守れるかとか

稽古中、自分の攻防でいっぱいになって他の組とぶつかるとか

掴む場所によって体の使い方が変わるとか

個々の空間把握能力とか身体の防衛本能とかの問題もあって

例えば立姿勢での攻防の際、2つ持って前に出る方が投げられにくいのに

腰を引いて下がってしまう人に対してどう指導すべきか

僕の中で大きな課題の1つです

 

5年前から“大人の初心者”が多い北大柔道部に関わるようになって

去年から北ガスアリーナで市民柔道家の皆さんと稽古する機会が増え

現在、大学院で柔道における寝技の指導方法を研究する身となり

いつの間にか、大人から始める生涯スポーツとしての柔道の指導が

僕の専門になっていくことを感じています

 

ってわけで、今日は北ガスアリーナで2020年の稽古始めです

昨日は食って飲んでが過ぎたので、いい汗を流してまいります(・∀・)ノ

 

【1月4日朝の体重:81.0kg(前日+1.0kg)/[標準体重78kg]+3.0kg】

【2020年乱取総時間数《0回》0分/立技:0分、寝技:0分】