卍ブロ

卍師範こと笹谷敏明の日記です

30年経っても

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平成元年は国体が北海道で開催されました

その年、少年男子(高校生)は選抜で出場が決まっていたため予選がなく

成年男子のみが実施されました

 

その国体予選に、49歳の師匠が出場されました

たしかに稽古は十分されていたし

高校生の僕らよりははるかに強かったし

でも、いくらなんでも現役ばりばりの若者と試合なんて

無理とは言わないけど

どうなんだろうなぁって想像もつかない感じでした

そのときで10年ぶりの試合だと聞きました

 

師匠は全日本選手権を4回出場されていて

指導者としても北海道の柔道界で(多分)初めてオリンピアンを育てた方です

40代で七段でしたし

そんな大先生が試合だなんて

高校生だった僕にはとても衝撃的な出来事でした

 

先生が試合出ちゃいけないとは思わないけど

先生って試合に出ないものだってどこかで思っていたのもありました

でも、かっこよかった

初戦で3位になった人から技有を取られて負けたんですけどね

でも、かっこよかった

ホント衝撃的だった

 

師匠はのちにマスターズの世界チャンピオンになります

僕はそれをたまたま外勤中に立読みした近代柔道で知ります

すげぇな。さすが師匠って誇らしく思い胸が熱くなりました

けどこの頃の僕は、長男が生まれたりマンションを買ったり目紛しく生活が変わって

柔道から少し距離を置き始めていた時期でした

ちょうど室蘭へ転勤したのも重なって

稽古こそ苫小牧の高校で定期的にしてはいたけど

その頻度だって今とは比べものならないくらい少なくて

ホントたしなみ程度のものでした

この頃はこれがちょうどよく

柔道以外のことの方が大切に感じていた時期でした

 

いろいろなことが頭打ちになって自分を見失いかけていたときに

師匠が世界マスターズで優勝していたことを思い出し

マスターズ大会なら幾つになっても目標にできるんじゃないかって

僕もその大会に出場してみたいと考えるようになり調べていたら

翌年、35歳で迎える2008年に秋田県で日本マスターズ大会があることを知ります

そこでの優勝を目標に本格的な稽古を再開します

この時点で約5年のブランクがありました

北海道選手権や国体予選に出場して試合勘を取り戻してみたり

ルールを覚え直すために審判ライセンスを取得してみたり

 

そうして臨んだ日本マスターズは90kg級で優勝、無差別級で3位でした

この大会での成績ってよりも

ここまでの過程がここからの様々な活動に波及して

それまで一人称単数だった僕の柔道が

指導者や審判員だったりを含めた複合的な活動に変化しました

それが今につながってます

 

あの“かっこいい”試合を見せていただいたから

今につながってるわけです

あの頃の師匠と変わらない歳になりました

さすがに国体予選は出ないけど

高段者大会やマスターズ大会を目標に稽古を重ねてます

明日も稽古です

 

んなわけで、7連勤最終日。終業後に札幌へ帰ります

今日もほんのり頑張ります(・∀・)ノ

 

【2月24日朝の体重:79.6kg(前日比-0.4kg)/[標準体重78kg]+1.6kg】
【2019年乱取総時間数《17回》1416分/立技:258分、寝技:1158分】